
※本コラムは、弊社代表の西尾が「月刊ガソリン・スタンド」で連載している内容をもとに、再構成・加筆したものです。
ガソリンスタンドが、「地域最安値!」と店頭表示をしている。この表示は問題ないのか。
消費者なら誰しもより良い商品やサービスを求めますが、実際よりも良く表示が見せかけられたり、過大な景品類が提供されたりすると、それらにつられた消費者が不利益を被るおそれがあります。
そこで景品表示法では、消費者が自主的・合理的により良い商品やサービスを選べるよう、品質や内容、価格等を偽って表示を行うことを厳しく規制するとともに、過大な景品類が提供されて消費者が惑わされることを防ぐための一定の規制を課しています。
表示に関する規制としては、優良誤認表示と有利誤認表示があります。
優良誤認表示は、要するに、実際のものよりとてもいい品質だと誤解させる表示です。たとえば、実際はそうでないのに「果汁100%」と飲料に表示したり、合理的な根拠を示す資料がないのに「食事制限をしなくても痩せられます」とサプリメントに表示するような場合がこれにあたります。SS業界では、かつて、レギュラーガソリンをハイオクと称して販売し措置命令等を受けた事案が報告されています。
次に、有利誤認表示は、要するに、実際よりもとってもお得だと誤解させる表示です。たとえば、合理的な根拠なく「地域最安!」と謳う場合や、メーカー希望価格が設定されていないのに「メーカー希望価格の半額」と表示するような場合、会員限定の割引価格にもかかわらずその条件を的確に表示しないような場合です。SS業界では、かつて、税別の金額を税込と誤解させるような表示をおこなったケースで措置命令等を受けた事案が報告されています。
ご相談の事例についても、地域最安値と表示するのであれば、あらかじめ専門業者等による客観的な調査を行うことなどが必要です。

西尾 公伸
弁護士・日本エクイティバンク株式会社代表取締役
第二東京弁護士会所属。中央大学法学部法律学科卒業、大阪市立大学法科大学院修了。
1983年生大阪府堺市のガソリンスタンド経営者の長男として生まれる。
中央大学法学部卒業後は大阪市立大学ロースクールへ進む。社会人アメフトのトップリーグであるXリーグで現役選手として活躍しながら司法試験に合格。所属するAuthense法律事務所では統括責任者としてアメフトで培ったチームワークをモットーに企業様や経営者様のに寄り添ったサポートを行う。事業承継に伴う未解決の課題を解決し、全ての現役オーナー経営者が経営をやり切るための仕組みと文化を創り出すために、2024年日本エクイティバンク株式会社を創業。
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